昭和のエートス / 内田樹(Amazon・楽天ブックス)という本を、だいぶ前に買うたままなかなか読了できず。気軽なエッセイ、みたいな書評につられて買うてみたけど、俺にゃー難しい。使われてる単語もレトリックも、とにかく難しい。賢い人向けやわ、これ。
とりあえず現時点で心に留まった箇所をひとつ引用しとこ。
現場にいる人間の個人的資質とはとりあえず無関係に制度が破綻なく機能するように構築された制度のことを「うまくできた制度」と呼ぶのである。いやー、後半つい苦笑してしもた。しかしまあ、経営者に言わせれば「現場を知らん学者さまの空論よ」てことにもなりかねんな。いろんな会社が、現場が、ある。
(中略)
仮にこれを「惰性の制度」と呼ぶ。「惰性が効いている」制度は、多少現場の人間の出来にでこぼこがあってもそれなりに回る。だから、すぐれた経営者は「自分がいなくても経営が停滞しない」ような経営システムを構築する。ルーティンの仕事はできるだけ部下に権限委譲し、自分は「生成的」なプロジェクトに全精力を注ぐ。トップがいつも「次のビジネスモデル」を考えていられる企業と、トップが「定例会議や稟議書のはんこ捺し」で忙殺されている企業とどちらに将来性があるかは誰にでもわかるだろう。
